生命保険募集人とはどのような役割か

保険

生命保険に携わる人には「生命保険募集人」という役割の人がいます。

生命保険募集人とはどういった役割を担っている人なのかをご説明していきます。

生命保険募集人とは

生命保険募集人とは、生命保険契約の保険募集を行う者のことをいいます。

「保険募集」という言葉はちょっと聞きなれない人もいるかと思いますが、これは、保険の勧誘や販売を意味します。また、保険業法では保険契約の締結の代理や媒介を行うことと定義しています。簡単に言うと「保険の営業」のことです。

保険の勧誘や販売を行う生命保険募集人は、内閣総理大臣に登録申請し、それが受理されてはじめて生命保険募集人として保険募集に従事することができます。

生命保険協会では、生命保険募集人として最低限の知識水準を定め、その習得状況を確認するとともに、お客様に信頼される資質や能力があるかどうかを確認するために「一般課程試験」を実施しています。その試験に合格し、生命保険募集人の登録が完了した人が保険募集を行うことができるのです。

生命保険募集人の役割

生命保険募集人の仕事とは、お客様の多様なニーズに応えて、お客様の意向に沿った生命保険を販売し、そのアフターサービスを行うことです。そのためには生命保険に関する必要な知識を身に付け、お客様の立場に立ち、まごころをもって接する必要があります。

生命保険募集人の役割

一般的に、自分からすすんで生命保険を申し込もうとする人は多くありません。生命保険の必要性は持っていても日常の中ではなかなか実感しにくく、自分自身で具体的に準備すべき保障内容や自分に合った商品等を判断できないためです。

そのようなお客様のニーズや意向を正確に把握し、それを実現していくために必要なもの準備手段をはどのようなものがあるのかをお客様に気づいていただき、それを生命保険によって準備することが有効であることを理解して頂きます。

そして、契約からアフターフォローや保険金の支払いに至るまで、お客様の立場に立って考えることが生命保険募集人の役割です。

お客様の期待に応えること

生命保険文化センター「平成28年度生活保障に関する調査」では、お客様が生命保険に加入したチャネル(経路)に期待していることは以下です。

  1. 相談や質問に的確・迅速に対応すること
  2. いつでも必要な時に利用できること
  3. 保険料が安いこと
  4. 高度が商品知識・金融知識を備えていること
  5. 他の金融商品を含め、幅広い商品プランを提案できること
  6. 商品提案だけでなく資産運用や生活設計などの相談にも対応してくれること
  7. 定期的に訪問してくれること

このように、しっかりとした専門知識はもちろん幅広い商品提案や、迅速な連携を生命保険募集人に求めていることが分かります。

正しい販売活動を行うこと

お客様の期待に応え、信頼を一層高めていくためには正しい販売活動の基本を身に付けていくことが大切です。

販売活動の基本①:必要な専門知識

各種保険商品や約款、保険料・保険金の税務、金融・経済・社会保障制度の基本的仕組みなど、生命保険を理解して頂くための専門知識は不可欠です。

販売活動の基本②:定期的なフォロー

契約締結時だけでなく、その後も適切なアフターサービスを提供していくことが大切です。保険金・給付金の支払事由が発生した場合に迅速な対応が出来ること、ニーズの変化に対応して保障内容や給付内容が意に沿わないものにならないようにしていくこと、医療情勢に合わせた保障内容の見直しなど、生命保険本来の役割を実践していくことが必要です。

販売活動の基本③:販売ルールの順守

生命保険の販売活動には法的な規制があります。また、それ以外にも所属している保険会社が定める行動規範や販売ルールもあります。さらには個人情報の取り扱いや金融機関としての義務の履行など、厳格な対応が必要になっています。

生命保険販売の特徴

生命保険には、一般的なサービスとは異なる特徴があります。

特徴①:適切な情報提供と合意にもとづく契約締結

生命保険は、お客様と生命保険会社の合意にもとづく契約の締結(約束)によって成り立っています。

通常、お客様は保険契約の締結や代金(保険料)の支払いと同時に商品の効力を手にすることはありません。通常は保険契約の締結から時間が経ってから保険金や給付金が支払われる事由(死亡したり入院したりすること)が発生します。ですので「適切な情報提供によって、お互いが納得した内容の一定期間または終身にわたる『約束』をすること」が生命保険契約の本質であることをしっかりと理解する必要があります。

特徴②:ニーズ喚起と意向把握

生命保険は、お客様からすすんで購入していただける商品の販売とはことなる部分があります。情報提供と情報収集によってお客様から潜在ニーズを引き出し、お客様の意向をしっかりと把握し確認していく必要があります。

特徴③:社会的役割と責任

生命保険の目的は、保険事故が発生したときの経済的な保障をお客様に提供することです。ですので、生命保険会社には社会的な責任があり、生命保険募集人がその社会的役割の一翼を担っています。お客様対応上の様々な販売活動に関するルールを守り、自らがその行動を管理していく責任が生じているのです。

生命保険募集人のまとめ

■生命保険募集人とは
生命保険契約の保険募集(勧誘や販売)を行う者のこと

■生命保険募集人の役割
お客様の期待に応えること
正しい販売活動を行うこと

■生命保険販売の特徴
適切な情報提供と合意にもとづく契約締結が必要
お客様の潜在ニーズを引き出し、意向をしっかりと把握することが必要
社会的役割を担い、責任が生じている

保険は、保険会社がとてもたくさんあり、その分保険のプランもたくさんあります。さらに保険用語や仕組みなど、本当に知識が必要なものです。「よく分からない」と感じた人は素直に専門家に相談したほうがよいでしょう。

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