2022年7月30日に元ZOZOの前澤友作さん(MZ)が初期メンバーを募集し、8月12日にオープンさせた「MZDAO」。今、話題になってますね。
私もその初期メンバーの一人です!
MZDAOとは、「前澤友作と一緒に会社を作ろう」というキャッチコピーで澤友作さん(MZ)が立ち上げたコミュニティーです。
前澤友作さんだから「MZ」。
でも「DAO」ってどういう意味だろう?
その中にある「DAO」という言葉ですが、これは暗号資産分野で使われる「自律分散型組織」というものです。
今回は、「DAO」について、暗号資産超初心者の私が一生懸命調べたので、初心者にも分かりやすく解説していきます。
DAOとは「分散型自律組織」のこと
DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の略称で、「ダオ」と読み、「分散型自律組織」と訳されます。
よく分からないね・・・
「分散型自律組織」と言われても、まったく意味が分かりませんよね。
例えば、普通の会社は組織の長がトップダウンでいろいろなことを決めることが多いですよね。ですので、普通の会社は中央集権型の組織です。
DAOはそれぞれ自律・自立した個人が集まって意思決定をしていきます。なので「分散型自律組織」といいます。
このように、DAOの特徴としてはまず組織を統率するような中央管理者がいないということです。あくまで民主主義で運営を進めていく組織です。また、誰でもルールや運営方法などのソースが閲覧でき参加できるという、透明性が高いという特徴があります。
DAOっていうのは、みんなでいろいろなことを決めて運用していく組織!
ただし、DAOが運用できるのはスマートコントラクトという機能を持つブロックチェーンのみです。
DAOの3つの特徴
DAOの代表的な特徴は以下の3つです。
- 上司なし
- 給料は仮想通貨払い
- 参加者による投票で事業計画決定
この逆をイメージしてみると、普通の株式会社との違いが想像しやすいと思います。普通の株式会社は、「上司あり」「給料は法定通貨払い」「経営層が事業計画決定」ですよね。
DAOは、組織が完全にフラットになっていて、組織の方針を上層部が決めるような仕組みにはなっていません。そもそも「上司なし」ですし、部や課もありませんし。
DAOに参加するメンバーは、投票によって重要な意思決定に関与できます。
例えば、、、
- 会社の事業計画
- 財務管理のあり方
- マーケティングの方針
- ブランドの路線
- 資金調達のタイミング
こういった重要な意思決定に対して、一人一人のメンバーが決定権を持っているのです。
で、これを行うにあたってDAOで重要なのは「透明性」です。一部の人間が密室で意思決定をすることはDAOではありえないのです。
個人を主体とした新しい組織のあり方であるDAOは、今ある株式会社という制度や、ひいては資本主義のあり方を変えていってしまうかもしれませんね。
DAOの運営はどうやっているの?
DAOってどうやって運営してるの?
こんな疑問をもつのも当たり前ですよね。それでは少し具体的な例えでDAOの運営を説明していきますね。
大学で「かくれんぼサークル」を立ち上げる場合を例にして説明していきますね。
①かくれんぼサークルの立ち上げとホワイトペーパー
大学で新しく「かくれんぼサークル」を立ち上げたいと思った人がいます。
まずは、かくれんぼサークルのアイデアをまとめ、一緒にサークルを運営する仲間を探します。
立ち上げメンバーが決まったら、このサークルを運営に関するルールや、かくれんぼのルールを文書にまとめます。
運営に関するルールとして、入会・退会、意思決定の方法、会計や書記などの役割の設置、会費や報酬、などがありました。
かくれんぼのルールとして、鬼の決め方、人数、ゲームエリアの範囲、時間、勝ち負けの決め方、などがありますよね。
このように作成したもの文書化します。そしてこの文書は、DAOやブロックチェーンでは「ホワイトペーパー」と呼ばれます。
②メンバー募集
サークルのルールが決まれば、このサークルに入会したい人をネット上で募集します。
初期募集が終わったあともネットでホワイトペーパーを見て興味をもった人が集まって、実際にかくれんぼのルールに基づき遊び始めました。このサークルの立ち上げメンバーは後から入ったメンバーにもサークルの運営に携わってもらいたいと考えています。
こうして発足したかくれんぼサークルは、メンバー同士の絆を深めていき、メンバーも順調に拡大していきましたが、ちょっとした事件が起こりました。
③改善点と決議
隠れていたはずの一人が夜中になっても見つからず、連絡を取っても反応がありません。翌日何食わぬ顔で大学にいたその人に確認したところ、かくれんぼ中にアルバイトがあることを思い出して、他のメンバーに連絡をせずにゲームから抜けてしまっていたのです。
この事件を受けて、ゲーム中に抜ける場合はルールを決めるべきという声があがり、メンバーの一人が「ゲーム中に抜ける場合はメンバー3名以上に連絡をすること」という提案をしました。
提案は全メンバーに周知され、投票が行われ、賛成多数でこのルールは導入することになりました。
めでたしめでたし。
簡単に言うとこんな感じです。
DAOは民主的な組織
DAOは、物事を決める仕組みをルール化してそのルールの下で運営している点については、株式会社のような会社組織と同様です。
ただ、株式会社は議決権をもっているのは株主ですが、株主が経営に直接参加することはほぼありません。株主から経営を任された取締役の指示で従業員が業務を行います。
なので、株式会社はどうしても、株主→経営者→従業員、という階層構造は存在します。
他方、DAOは非常にフラットな構造です。
メンバーそれぞれが運営に関与できる大学のサークルのようなイメージが当てはまります。フラットかつ民主的な組織で世の中を変えるような仕事をネット上で仲間を募って行うのがDAOなのです。
DAOの今後の課題
もちろん、いいところばかりではないです。
今後Web3が進展してきてもすべての組織がDAOに変わるというのはないでしょうね。なにか特定のミッションが一つあるプロジェクトを回していくのはDAOが良いでしょうが、現在の中央集権的な組織の方が効率的なものもなくなりませんから。
また、構造的にもDAOは問題を指摘する声もあります。日本では選挙の投票率が低いのと同じように、一人一人が投票権を持つという重大な責任から「DAO疲れ」が出てしまう懸念です。
そして、投票権は平等でも、意思決定する物事に対しての知識や専門性を持っていな人もいます。それは必ずしも「民主化」が正しいというものではないのです。
DAOを実体験できる!?MZADAOとは
さて、DAOについては分かりやすく説明してきました。
でも実際に体験してみないと深くは理解できないよね
そうですよね、何事も頭で分かっても実際に経験してみないと本当の理解はできないですよね。
それでは、「MZDAO」はいかがですか?
MZDAOは元ZOZO前澤さんのDAOコミュニティ
MZDAOとは、元ZOZOの前澤友作さん(MZ)が立ち上げた、DAOのコミュニティです。
「普通に作る会社にはもう飽きた!」とのことで始めたプロジェクトです。
すごいのは、どんな事業をやるのかさえも決まってないうちに立ち上げていて、コミュニティに参加している人たちで今後の方向性を決めていくというものです。
うれしいのは、記事にコメントするとMZからのコメントがもらえるんです。MZもかなり気にしているんですね。MZとの距離が近いのも良きです。
そして、上手くいったらその収益をみんなで山分けする、というもの。※上手くいかなければもちろん利益もなし。もしかしたら途中でストップになるかも。
MZDAOが目指すもの
まだ事業自体が未定の状態ですが、MZは、2022年以内にメンバー数100万人をめざしています。ちなみに、現在は24万人(2022年10月)
そして、まずは事業ですよね。
事業提案をメンバーから募集しており(現在は終了しています)、その数なんと!16,648件。それを20件ほどに絞ります。
そしてその20件ほどをメンバーに公開し、みんなの投票で選んでいきます。で、年内に事業スタートの予定です。
MADAOコミュニティでできること
面白いのは、MZが立ち上げた会社に、メンバーとして参加できることです。
今後の方向性やみんなが思っていることをアンケートして、その結果で動きを決めているので、自分の一票がコミュニティの運営を左右するという体験ができます。
月額500円が必要だけど、2日に1回くらいのコミュニティの記事の更新があって、MZの考え方をリアルタイムで追えるのと、MZDAOの成長を一緒に見ていくことができます。
500円以上の価値はあることは保障します!
今後、プロジェクトが上手くいったらトークンやストックオプションがもらえるかもしれません!
MZDAOに参加しよう!
実際にDAOのことをもっと知りたいと思っているのならばMADAOに参加してみるのもいいですね!
こちらから参加できますよ!!
「DAOとはなにか」についてもっと知っていこう
いろいろと勉強になりました。
DAOの考え方はまだまだ浸透するのは先のことだと思いますが、先の先を見据えて「DAOとはなにか」を知っておけば、もっといろいろな視点を持つこともできますよね。
DAOの革命はまだまだスタートアップの時期です。
コメント